2004年11月14日 16時〜18時 ガンホーオフラインミーティング第3部議事録 製作者:ポ○ンキー ※開始は16時でしたが、最初の約13分が一般ユーザー(参加者)の自己紹介であり、プライバシー保護のため、削除いたします。 ※敬称略 質問1-1:ガンホーの管理している内容がユーザーに伝わっていない。BOT駆除効果等の説明も無く、イベントの告知しかないのはどのように考えているのか? 回答:現在、猛威をふるっているBOT(高次元BOT)に対して、今までの対策で対処できない部分がでてきている。そのため、今回ガンホーとしては新しい政策をもって対処する。その第1手として住所登録の確認を行う。(ユーザー側に)形になって見えていない部分に関しては、本来ゲームの世界と不正の取締りと言うのは同一の次元ではないと考えている。なので、ユーザーの見えない部分で処理を行わないといけないと考えている。だが、BOTがいるというのはユーザー側の言う通りで、なので新たな政策を考えさせていただいてるのが現状。 質問1-2:ではこのまま告知もないHP運営なのか?不正対象者のキャラクター名を晒す事はしないのか? 回答:不正対象者のキャラクター名を晒すと言う事は今後やるつもりは無い。 過去にBOTのキャラクター名を晒した事があるが、よく似たキャラクター名を持っている方が誤解をされるというクレームが入った。さらに追放したBOTの名前と知らずに新キャラを作ってしまい、「関連している人ではないかと誤解をされた」と言うクレームも上がっている。 質問2-1:「○○マップで△月×日に◆名発見し、対処をした」という内容を定期的に公開していた時期が初期の頃にあったが、止まってしまった。こういった告知はもうしないのか? 回答:不正者が多いということが公式HPに掲載されていると友達を誘い難いといったクレームが入った。掲示する事において困るといったクレームも入った。ガンホー社としても公式HPで「アカウント停止を何件した」と掲示するべきではないと判断した。 質問2-2:ではヘルプデスクの中で告知する事はだめなのか?公式の表に書くのは初見の方に対してデメリットだと言うこともわかるが、ガンホー社の誠実さが見えてこない。やってしまう事の副作用を気にしているようだが、それを言っていられる状況ではない。 回答:アカウント停止者数としては過去に月間報告レポートという形に変えて出した事がある。月間報告レポートの形については「再度検討した形で出そう」という検討をしている。しかし、そのレポートでBOTのアカウント停止数を載せるかという点に関してはまだ決定していない。ユーザー側からの要望が高いということを踏まえた上で検討している。 質問3-1:ヘルプデスクに投稿した人のみの返事として、対処した事をしっかりとした返事で返す事は出来ないのか。処分内容も知らせて欲しい。 回答:対処したキャラがアカウント停止となった場合、投稿者であろうと知らせることは出来ない。これはガンホー社とアカウント停止者の問題。(広田) 質問4-1:アマツで属性ダマを間違って落としてしまい、誰かが拾っていって消えてしまったという事件がありました。しかしヘルプデスクでは確認しましたと言う返事しか返ってこない。同様の事件が別にもあった。少なくとも投稿した本人に関係する返答はほしい。 回答:ユーザー同士での問題に対しても状況を確認しているが、実質的にはそのユーザーに対してアイテムを返す事は出来ない。なぜなら、ユーザーが地面に落としてトレーディングしたのか、間違って落として拾われてしまったのかに関しては干渉できない。意志があったのかどうかという判断が出来ない。関与しているかどうかの証拠を取る事が出来ない。 質問4-2:動きから判断する事は出来ないのか? 回答:ドロップされたものに関してどのような経緯を持って、誰が拾ったのかということを追う事は出来ない。 質問4-3:とあるリアル女性が、女性キャラ(実はリアル男性)に対してプライベートな相談をしていた。リアル男性と知らずに相談していたということは問題にならないのか? 回答:ガンホー側では立ち入る事が出来ない。 回答(オフミ参加者):ネットでは個人情報は自衛する事は当然だし、これはラグナロクに限った話ではない。 質問5-1:ワールド単位で通報者を報告すると言う事はできるのか? 回答:アカウント停止について、ワールド単位で公開すると言うことは正しいとはいえない。なぜかというと、不正ユーザーは複数のアカウントを複数のサーバーに設置してBOTを動かしている。なので、どこかのワールドで対処すれば一斉にアカウント停止できる。つまり1つのBOTを探してガンホーIDでアカウント停止するので、1つのサーバー単位で報告するというものではない。 質問5-2:GMをカカシみたく1つのマップに置く事は出来ないのか? 回答:実際に行った事がある。しかし、カカシGMを安全だと判断するBOTも現れたので、対処できなくなった。 質問6-1:カカシGMを置いていたのはいつの時期? 回答:今年に入って前半は行っていた。1週間、2週間ではなく長期間。一般ユーザーには見えない位置に配置した。 質問6-2:カカシGMを見えない位置に配置したのはなぜ? 回答:GMキャラクターが見えているとBOTが反応し、消える。なので、一般ユーザーが動ける範囲外にGMキャラクターを配置した。こういった見えてるGMを判断できるようになったら、次にハイドの状態で設置をしてみたがこれにも対応された。 最終的にはGMキャラクターを立たせて置くとハエパケで飛びまくってしまい、ポータルの跡が残ってしまうという事象が出た。ユーザー側もこれに関して混乱してしまい、BOTが何だったのかを確認する事すら出来なくなってしまった。なので、違う対処法にする事になった。 質問7-1:ハエパケのログを取る事はできないのか? 回答:ハエパケをログで追う事は出来ない。詳細を話すことはできないが、現状では追う事が出来ていない。 質問8-1:GMキャラクターを現実世界の警察のように、表に出して歩かせる事は出来ないのか? 回答:GMは普段歩いてるわけではなく、観測地点を定期的に飛び回っていることが多い。それにユーザーの前に現れて話し掛けられても、対処するわけにはいかない。なのであえてハイドして活動している。 質問8-2:GMを頻繁に現せて、ユーザー側の理解・協力を得た方が良いのでは? 回答:GMが姿を現すと、ゲーム内でサポートの依頼をされる事がある。しかしその時点でサポートする事は出来ない。なので出てきてお話する事はしないようにしている。 あくまでGMは黒子なので表に出さないようにしている。 質問8-3:GMの活動内容を公式HPで告知することはできないのか?GMが現れることによって安心感が欲しい。 回答:その安心感の部分に関して、例えば各マップにGMが満遍なく常日頃歩いているというのであれば安心感につながると思うが、実際にはGMはあちこち飛び回っている。移動形態も違う。なので歩いている方が少ない。それにハイドしていれば捕まえる事ができるBOT(低級BOT)に対処もできるのでガンホー側では現れないようにしている。 質問9:GMのキャラクターが定まった時にお披露目と言うイベントがあったが、先ほど話した「GMは黒子」と言う話とはつながらないのではないか?黒子としてなら、公式HPで公開するだけで十分だったのでは? 回答:ゲームマスターではないと出来ない事もある。一般のキャラクターではGMとの区別がつかなくなる事もある。なのでイベントの中でも特定のキャラクター名をつけているもの(キャストキャラクター)以外は全てGMのキャラクターで対応するという事になっている。イベントで使う使い方と、取締りで使う使い方とは別。 イベントで使うにはあくまで意味があって使っていると考えていただきたい。 質問10:一般ユーザーを作って取締りをしているのか? 回答:実際に行っている。GMキャラクター以外に取り締まり用のキャラクターを作って取り締まっている。しかし、これもBOT側で探知されたので、定期的に名前を変えている。 質問11:取締りがされているのにもかかわらず、スフィンクスダンジョン、フェイヨンダンジョン、イズルードダンジョンと言った所でBOTの取締りが全く出来ていない。これに関していつまでにどのように対処すると言うのがあるのか? 回答:証拠として抑えられるものに関しては随時行っていく。だがガンホーの取り締まりの網を抜けるBOTもいくつか存在している。それらに対しては住所確認等を含めた総括的な対処をする。具体的にどのような対処をするかに関しては現時点では言う事ができない。 質問11-1:ありえない住所の場合は容易に取り締まれるが、ありえそうな住所で登録された場合はどう対処するのか? 回答:具体的な内容は話せないが、住所登録の不備でもアカウント停止は行う。虚偽の登録をしているユーザーは、また虚偽で登録するのではないかと言う話もあるが、郵送にて確認する手段をとる。時期は年内。具体的な日付は現時点でいえない。 ラグナロク天国でも説明したが、BOTの可能性のあるお客様に関しては郵送ではがきを送る。そのはがきにはユニークなIDが書かれている。そのIDを入力していただく。その入力が無い限りはアリーナからは開放しないという政策を取る。ある一定期間アリーナに放置されている事が確認されたらアカウント停止を行う。 質問11-2:その郵送に関しては書留などで証拠が残るようになっているのか? 回答:送付の際には必ずJISコードでの確認を行う。明らかにおかしいものに関しては送らなくても届かない。送って届くはずのものに関しては、ガンホー側から届いたかの確認をさせていただく。その際の確認形態は例えば着信確認だとかも考えられるが、まずはできる政策を行っていきたいと考えている。 質問12-1:公式のBBSがない。ユーザーとガンホー社の対話の場が無いので、BBSができればいいのではないか?公式の場で討論できるような場所を作る予定はないのか? 回答:現時点ではBBSでは難しいと考えている。公式でBBSを立てる以上は、24時間の体制を作らなくてはならない。投稿されてくるスピードに対して追いついていけないと考えている。不正な書き込み(NGワード)の削除は取れると思うが、返答してコミュニケーションのキャッチボールはBBSでは難しいと考えている。BBSやチャットではコミュニケーションの欠落がある。ガンホーの意図やユーザーの意図を間違って捕らえてしまう事もありえる。 質問12-2:ID登録で不正書き込みを抑える事が可能では? 回答:ラグナロクユーザー10万人のうちどれぐらいが書き込みするかわからないが、そのレスポンスに追いつかせるのは難しいと考えている。 質問13-1:GMは姿を現さない、ヘルプデスクもなくなっていて、行動の告知も無い、ガンホーの動きが見えない。これではガンホーを信頼する事が出来ない。このイベントや住所確認等、どうしてもっと早くやらなかったのか?こういった一般ユーザーが思っていることに関して、会社はどう思っているのか?多方面でラグナロクオンラインの悪い部分を見ているので信頼がなくなっている。GMの姿を現すなり、BBSなどをやってほしい。 回答:やってそのサービスクォリティが出るのであれば提供する事もできるが、やってクォリティが出せるとは考えられていない。作業が増えてサービスクォリティが出せないと言うのであれば会社は動けない。 質問13-2:現在のサービスが高水準だと思われるのか? 回答:現在の対処方法の刷新をするしかないと考えている。現在ガンホー社でやっている・できるやり方としては正しいと考えている。BOTに対しての対処策も今後変えていかないといけないとも考えているし、ガンホー社だけでできるものだとは考えていない。開発元とも協議をさせてもらっていて、これ(協議)を繰り返して対応していこうと言う事がガンホーのスタンスである。 質問13-3:では特に思い切ったBOTやRMTに関しての改革と言うのは無いのか? 回答:BOTに関しては今回の政策をいっぺんやらさせてもらう。まずは(BOTの)数を減らす為の政策と言う事が焦点。 BOTを使っている人たちに対して法的措置を取る事が出来ないか。RMTも同様だが。 現状でガンホーでこういったものを取り締まるには力が不足している。 本来であればプロバイダーや公的機関というものの協力を得なければならない。しかしまだ日本の法整備環境の中ではその足並みが揃っていないのが実状。 なのでガンホー社としては第3社機関や業界団体、そういったものの働きかけをして、呼びかけようと。 ※ここからはやたらと難しい内容なので、解釈が間違っていたらごめんなさい。 ※以後の「我々」と表記している所がガンホー社を意味するのか、インターネットゲーム業界団体を意味するのかがわかりませんでした。 我々としてのビジネスが発見できるような土壌を作っていかなければならない。いま我々はそういった畑を耕さなければならない時期ではあると考えている。 今までの対策の中でも、今お話できない内容でも、いくつかの対策を取らさせていただいてきている。 〜〜にもアプローチをずっとつづけています。 ※名称を聞き取れませんでした。恐らく文脈からBOTを製作・配布している会社だと思われます いくつかの政策が取られている中でBOT側もそれに対する別な対策を取ってくるという形を繰り返してきている。 ガンホー社としては永続的に続く戦いになると考えている。 一網打尽には出来ずとも、少しでも数を減らしていく対策を取らせていただいている。 質問13-4:今の対策を公式に口にするだけで(不正者が)減ると思うのだが? 回答:まず今回の政策に関しては住所情報の確認という形で、BOT使用・不使用に関わらず、皆さんへのアプローチを先にさせていただいてます。なので、この後の対策としては別の方法を取っていきますが、BOTを使っている人たちに対して、何らか情報になるものを与えたくない。なので、ある政策をかける際には一定のメンバーだけで話し合い、一斉にGOをかけるという形にしている。なので、BOTを使っている人たちには直接届かない形というのを守らさせている。 質問14-1:BOTは重量が一定量になると街に戻り、倉庫に預けるのだが、倉庫に預ける時の座標が決まっている。そこに人が立っているとBOTは勝手に弾かれる。少し前までは背面カプラと言ってカプラに座標をあわせて弾かれていたのだが、こういうことは通常では出来ない事なのだから、これは(取り締まりの)絶好のチャンスだったのでは? 回答:ガンホー社ではその時別の方法でアプローチをかけていた。実際には定期メンテナンスで数千件のBOTをアリーナに移行するという作業がここ最近繰り返されている。 実際にユーザーの目の前から数千件のBOTがいなくなっているのであれば、BOTはいなくなっているのではないか?という話があるのだが、BOT側では実際に捕まえたBOTを使わずに、今まで眠らせておいたBOTを新たに出してくる。さらにこのBOTが捕まると、さらに前のBOT作り直して出してくる。 BOTを使用している人数もつかめていないのが現状での問題となっている。 そういった意味での住所確認を進めさせていただいている。 質問15-1:ではオーラBOTは逃げ方が巧妙だから捕まえる事が出来ないのか? 回答:現状で捕まえきれないBOTがいるということで・・・ただし、新しい政策で捕まえる事ができると考えています。GMが取締りを仕掛けるタイミングにBOTから自分のキャラクターへと切り替える等、巧妙にやっている人もいる。BOTツール側で取締りを検知したらアラートを上げたりする。それを見てコントロールを自分に戻すといった対応を取っている人もいる。 質問15-2:オーラBOTをガンホー社は認識しているのか? 回答:本物(BOT)のLV99がいて動き回っているのか、確認は取れていないが、可能性が0とは言い切れない。 質問16-1:コントロールを戻す事ができるタイプのBOTツールをガンホー社は持っているのか? 回答:実際に覆面で購入したり、ネットが流れているものを拾ってきたり、海外から拾ってきたりと、ガンホー社で保管・調査してグラビティ社にも送っている。 質問17-1:覆面で売っている人たちやRMTでの取引元に対しての処分はしてないのか? 回答:一般ユーザーから購入したケースは殆ど無い。3〜4ケースぐらい。その後(販売した)ユーザーがどのように動いているのか、利用契約違反を犯しているのかを見ている最中である。それに対してガンホー社が法的対処を取れるのかを検討しているが、今の段階で弁護士、第三者機関に確認した所、法整備上、難しいのではないかと返答された。 質問18-1:Yahooオークション等でRMTが2〜30件出てくる。これらに対してガンホー社が覆面で取引をして、それをアカウント停止処置にする事が出来ないのか? 回答:現時点ではRMTよりもBOTの販売に対して様子を見ている状態。BOTの販売に対してのアカウント停止に関しては一部はできるかもしれないが、当然大量にあり、コストをかけて捕まえるには限界線がある。これに関しては今後、第3者機関との話し合い、業界団体への働きかけが必要になってくる。 質問18-2:BOTの販売の取締りは行っているか、RMTの取り締まりは行っていないと言う事なのか? 回答:対応は取っている。RMTを行っているサイトに関しては、プロバイダーに削除依頼をかけている。 質問18-3:Yahooオークションなどの大手はどうなのか? 回答:削除依頼はかけている。しかしガンホー社の利用規約違反にはなっているが、先方の利用契約違反ではなく、法的な問題になっているとも思えないということから、対応を取るのは難しいという返答があった。 なので、そのユーザーに対して調査をするには例えば警察機構の照会礼状的なものを依頼して、それを持ってプロバイダーに話を持ちかけないと個人情報を把握する事が出来ない。 (54:18〜1:06:53休憩) 説明:ラグナロク天国で説明された住所確認・郵送確認等 (1:06:53〜1:14:46) 質問19-1:一時期、昔使っていたパッチサーバの〜〜FTPの(※すみません、聞き取れませんでした)Putができる状態になっていた。直ちにヘルプデスクに報告したが対処されたのが翌日の朝9時ごろになった。結果的に2ちゃんねるに晒されてゲームのアップロードだとか、色々なものがアップロードされて祭りの状態となった。サーバーの管理はどのようになっているのか?あまりに対処が遅い。一時期ヘルプデスクに登録した個人情報が流れた件もあるのでセキュリティ対策が欠けている。 回答:FTPサーバの問題についてだが、DNSサーバのアドレスの変更を行った事があり、実際にガンホー側で設定したアドレスが違ったものになっていて、古いアドレス(ガンホー側で準備しておいて使わなかったアドレス)が登録されていた。その対象のアドレスがガンホー社のアドレスではない別のサーバに取られていた。これはDNS配信のミス。その部分に関しては至急対応させてもらったが、DNS配信なので実際には時間のズレが発生してしまったのでユーザー側でそのサーバを見ることが出来てしまった。 そのサーバはガンホー社で以前テストで利用させていただいた第3者の会社のサーバで、そちらのサーバは何も対策をとっていなかったため、アクセスが出来てしまった。 第3者の会社に連絡を行いその会社の確認までの時間とガンホー社での確認の時間に差が出来てしまった。その第3者の会社との話し合いは解決済み。 セキュリティに関してだが、サーバ上での不具合があった件に関しては既に認めさせていただいている。設定として甘かった部分があった。それ以降、失敗から学ばさせていただいている。現状のサーバの構成においては、過去起きたことに関しては対処されている。 現在使っているガンホーIDシステムは第2次システムと呼ばれており、今後、第3次、第4次と言う形でセキュリティを強化していく予定。 質問19-2:マレーシアのサーバでパッチサーバのインデックスが公開された状態になって、実際にサーバープログラムが流出している。各国間の代理店の間で協力体制は作られているのか? 回答:パッチサーバの扱いに関してはガンホーではある程度クロージングで管理している。 ところがパッチとプログラムのトランスファーの部分に関しては開発元グラビティ社でも(マレーシアのパッチサーバと)共有して利用している。以前、ガンホー社からも指摘をしてきたが、作業上の利便性を考えてこのようにしていたと報告は受けている。 質問19-3:他の国の話だが、実際にアドビの製品も上がっていた事もある、グラヴィティ社全般に言えることなのだがセキュリティ面が悪い 回答:日本サイドで確認したことについては必ずグラヴィティ社に話はしている。グラヴィティ社でも認識が薄かったという話の元、今、スタッフの方には改善等もされていて、問題などを減らすようにしている。 質問20-1:以前パッチをあててBOTが減った時期があった。それはなぜ止めたのか? 回答:グラヴィティ社との話し合いの上、韓国GMを2人ほど派遣してもらい、対処した結果が今年の夏の成果。GMが調査する必要が無いぐらい効果があった。しかし、それも時間はかかったが解析された。ただ、解析されるのを事前にわかっていたので、暗号化パターンを変えていこうということになった。ところが(不正)ユーザー側の情報収集があまりにも早く、パターンを変更してもすぐにBOTが動きだせる。つまり暗号化を突破されてしまった。これに対するグラヴィティ社の最終案としては、暗号化パターンを変えていくだけでは対処が出来ないと言う事で、抜本的な対策を考えるまで時間が欲しいという打診をもらった。なので、グラヴィティ社でBOTに対する対応策を検討している最中。 質問21-1:BOTの削減はRMTへとつながっている。そのRMTを暴力団などに利用するのではないかという懸念がある。弁護士や第3者機関などと話している悠長な期間は無いと思います。 回答:BOTを捕まえる事が出来ない状態では抜本的な改革にはならないと考えている。検挙をするためのステップとしては業界団体の働きかけから法整備の改善を打診していかなければならない。当然プロバイダにもお願いはしているが、お客様の個人情報の開示には礼状を持ってきてくださいといわれることがある。捜査依頼と言う形で今までも警察を介して逮捕するという事も繰り返してきている。しかし明確な被害がないと警察も動けない。例えば「これは営業妨害です」と話しても、今の段階では難しいと言う弁護士の見解が出ている。定期的に弁護士と話をして、対応策を考えているのが実状。ただ手をこまねいているわけではなく、すぐに対応策が取れないと言う事が実状。 1:32:30 質問22-1:ワールド数が増えて、1ワールド数の人数も減ったのにもかかわらず、ラグが多いのはなぜ? 回答:オンラインのラグの原因となるものはいくつか存在する。 ・ユーザーの環境。グラフィックスカードやメモリのサイズなど。 ・ユーザー様へのラスト1マイルが光回線であっても、そこからのネットワーク、つまりラグナロクサーバへ届くまでの回線が重要となる。例えば途中の回線に非常に沢山繋がっていたり、ルーターのパフォーマンスを活かしていないと言った事があると、ネットワークの渋滞が起きる。TraceRouteでユーザー←→ガンホーサーバ間の経由が少ないと言っても、TraceRouteでは現れない機材も存在する。 ネットワークのトラフィック上のどこに問題があるのかはガンホー社でも押さえ辛い点で、ネットワークのインフラ業者とも話をさせていただいた。ROの様なショートパケットを投げ合うことよりも、Webなどのロングパケットにチューニングされているネットワークも存在している。双方に対応していくという点に関してはコスト面でベンダー(ガンホー社などショートパケットを重要視する会社)がインフラ業者に代価を支払う事ができるのか今後協議を詰めなければならないところ。もしくは第2高速の様に別のネットワークゲーム用のインフラなんかどうだろうかと言った案も出ている。 ・ガンホー側ではどうなのかというと、ガンホー社のマスタールーターが2つあり、2本の回線を共有して使っている。このマスタールータで裁ききっており、まだ余裕がある状態である。ネットワークとしては十分の帯域を確保している。 内部的なネットワークについてはルータースイッチ機器等を交換しながら補強している。サーバのNICに届くまでの問題についてはだいぶ解消されてきている。過去の100BaseTも1000BaseTもしくはギガ網に変えて、GPIC等搭載したサーバに切り替える等の作業も行っている。 ・プログラムに関してはグラヴィティ社に軽いプログラムへの改修をお願いしている。 ROも実装が増えてきて、パフォーマンスの良いマシンの方が快適に動く 業者の間でもインターネット網でラグのポイントがあると話をしている。 質問23-1:現在のROは会社としてサービスクォリティを満たしていると思うか?YesかNoで答えてください。 回答:先ほど(前の回)でも同様の質問が出て、その際は100点と言いたい時と0点と言いたい時があると答えた。全て満たして100点という話をするつもりは無い。 質問23-2:トータルのクォリティとしてはどうか? 回答:Yes・Noで答えるのは難しい。 質問23-3:それは畑を耕す時期だからか? 回答:ガンホー社としてはまだ対処が出来るだろうと言う所を1つ1つ対処している。オンラインゲームが日本に登場してまだ間もない。開発元グラヴィティ社共々サービスクォリティを向上させようとしている所。 質問23-4:畑を耕す時期とは企業としてはどうか?と思う。 回答:「畑を耕す」という言葉が勘違いをされているのであれば訂正しなければならない。我々(ガンホー社)は新しい仕組を作り出していくためには、常に投資をしたり、見識を広めたりという作業をしなければならないと考えている。今のサービスクォリティでできる展開ではガンホー社でできる展開の所は常日頃努力させていただいている所である。 質問23-5:それはようするに「今精一杯やっているけれども、現状はこうです」ということか? 回答:現実的には我々として新しい政策を出していく。だがおっしゃりたい所がちょっと見えないのだが、ポイントとしてはどういうことを答えればよいのか? 質問23-6:現状としてガンホーの提供したいサービスクォリティを提供しているのか?ROのトータルのサービスとして、1つのゲームとして、「1つの答え」で答えて欲しい。 回答:100点をYesというのであればNoである。 質問23-7:それをユーザーは不満に思っている。だからこそ新機軸を打ち出してやっているというのは聞いているのでわかるが、実際にゲームをやっていてそういうこと(ガンホーのサービスを)を感じられない。ゲームをやっていて頑張っている姿勢が見えない。 回答(堀氏からの逆質問):例えばどうすれば感じられると思うか? 質問23-8(質問者からの回答):サービスクォリティとして考えるのであれば、単純にBOTがいなくなれば感じる。だからBOTがいなくなればサービスクォリティが向上すると考えている。これならユーザーに目に見えて判る。 回答:それに対しては否めない。なので努力を続けさせていただく。 質問23-9:なので提案だが、企業としては難しい事は重々承知だが、ここまでにこういう事をやりますと言う期日とプロセスをなるべく公式に、ユーザーの目に判るように開示していく事は重要だと思う。 回答:期日を話せることと、話せないことがある。会社と言うのは他の会社と一緒に動いている。それと同時にオンラインエンターテイメントとしてはすべからく守秘義務というものを背負っている。これはどの会社でも同じだが、特にエンターテイメント業界では特に厳しいものがある。なので、ユーザーに全てを開示することはできない。開示できるものは開示していく。それ以外のものに関して、ガンホー社が開示したくても契約上、他の会社でNoである場合はNoであるということもあるので、開示できない部分がある。そこはご理解いただきたい。 014454 質問23-10:そういう部分を承知の上で御社(ガンホー)を信頼できるような対策をいただけないのか?(※聞き取れてないかもしれません) 回答:ガンホー社としても見せれるよう形にしていきたい。そこま見守っていていただけないか? (松村氏:時間が押してきている。あと2〜3人でお願いしたい) 質問24-1:サービスクォリティの向上として、キャラスロットを増やすことは出来ないのか?例えば1スロット\100など 回答:1スロット単位での課金は現システム上できない。 質問25-1:GMを警察の役割として姿を現せるという話があったが、むやみやたらに話し掛けてはいけないという制約をつけてみてはどうか? 回答:できればいいなとは考えている。しかし現状では考えていない。 (松村氏:時間になったので、最後に1人・・・・) 質問26-1:24時間対応のGMコールの実装は無いのか? 回答:先ほどのBBSでの話と同様で、チャットベースでやり取りはサービスを十分に果せないと考えている。他の所(他のオンラインゲーム)でGMコールしてからのレスポンスが遅いという反応も聞いている。なぜGMコールはできないと判断したかと言うと、GMが表に出ると色んな質問を受ける。「ごめんなさい、お答えできない」と返答しても「なんとか答えて欲しい」「今ここで起きていることだから答えて欲しい」と質問を続けられる。(GMからの)返事があるとユーザーはレスポンスを求めてしまう。こういったことで、画面いっぱいに表示されてGMが作業できないと言う状態も起きている。1ワールドに、例え一部の人から連絡を頂いても数十人を超えてしまい、対処しきれない。 なのでGMコールで対処することは考えていない。 質問26-2:BOTツールが公開されているのと同様にBOTを追跡するツールも公開されている。それに関してはどう考えているか? 回答:ガンホー社が用意しているツールではないと言う事と、実際の効果をガンホー社では確認していない。入手して確認してみたいが、それ自体を使って取り締まる事はROに対する不正アクセスになると言う事で、このツールを使って対処することは無い。ただ、「同様の機能は欲しいね」とグラヴィティ社と話すことはあるかもしれない。 質問26-3:先ほど、BOTの数を減らすと言う話が出たが、大体の目処(日程など)は立っているのか? 回答:11月の段階で集めた住所確認をカスタマーサポートで行っている。対象となるユーザーが絞れた時点で対処に移る。同時進行で関連性のあるBOT、本アカウントに対してアカウント停止をかけるプログラムのデバッグ作業を進めている。現在、GMがこのテスト運用をしている。テスト運用の中で不具合を確認した。その部分を改修中。バグが取れ次第実行。 郵送の確認に関しては封筒の形式のフォーマットを検討している段階で、こちらも住所情報確認と同じタイミングでできるはず。具体的な日付はいえないが、年末から年始にかけてには開始していきたいと考えている。「今は大丈夫なんだな」とBOT側に悟られたくない。出来次第、実施する。 (松阪:オフラインミーティング終了を宣言、録音のデータをインターネットに出す事を考えている人の挙手を確認。「自己紹介の部分を削除した録音データ」をインターネット公開に賛成の挙手を確認。1名、賛同を得ることが出来なかった。全員一致を得られなかったので録音データの公開がご遠慮いただきたいと宣言される。 参加者:この方(賛同しなかった)方の音声を消してもダメなのか? 松阪氏:(音声消しても)難しいと考えている。 賛同していない方:(今回のオフラインミーティングで)発言していない。自己紹介の部分をカットしていただければいい。自己紹介の部分がカットされていなかった場合を心配している。もし、自己紹介の部分までもアップされたら誰がアップしたのかがわかるのか? もし、アップされたら私から(録音した方々に)確認をしてもかまわないのか? 録音者:(同意) その後、録音の公開についての同意をガンホー社のアンケートの最後に記入して終了。 以上 ********** Verについて 1の位・・・・・大幅修正、文書フォーマット変更など 小数第1位・・・文章内容訂正 小数第2位・・・誤字・脱字訂正 Ver1.00 原本 Ver1.10 大半が堀氏の返答なので、堀氏以外の発言のみ表記してます。録音データテキスト起こしの為にメモしてあった時間を削除しました。 ********** あとがき 拙者、国語が1でしたので・・・切腹!!